ラグビー選手 ヘッドギアを着ける人と着けていない人がいるのは何故?
このページでは、ヘッドギアに関する疑問 「なぜ、着けている人もいるの?」「何のために装着するの?」について解説していきます。
頭を守るだけじゃない!
ラグビー選手が頭に着けているヘッドギア。このヘッドギアの効果は何でしょう?
そして、ラグビー選手がヘッドギアを着ける理由として一番多いのは何でしょうか?
ラグビー日本協会の規則としては高校生までは、必着の防具であります。大学生以上は、任意です。
なので、大学選手権やトップリーグに出場する選手は髪形が崩れてしまうのでヘッドキャップをしない人が多いです。
逆に「ヘッドキャップがないと怖い。。また怪我しそう。。」という選手もいます。
このヘッドギアは、03年、04年くらいから進化を遂げています。
もともとは超がつくほどダサい防具でした。
最初は、、、↓
出典:ヤフオク
第2変身が、、、↓
そして、今の形になります。更に安全性を強化し以前の物と比べればカッコいい仕様となりました。。
ではこのヘッドギアの効果はなんなのでしょう。考えないでも見てお分かりになるかと思います。
下記がヘッドギアの効果です。
@脳震盪を防ぐ⇒相手に吹っ飛ばされた際に後頭部を守ってくれます。
A頭の切創を防ぐ⇒相手選手の膝や肘が当たれば血が噴き出します。
B耳を防ぐ⇒接触の方向にもよりますが、耳がちぎれそうになります。
上記3点のうち、ラグビー選手がヘッドギアを着ける理由として一番多いのは何だと思いますか?
それは、Bの耳を防ぐです。そして、耳を防ぐ行為には2通りの目的があります。1つ目は餃子耳への対策です。
ラグビー選手は基本ナルシストが多いので耳が潰れるのを嫌がります。めちゃくちゃ気にします。
タックル行った時やスクラム組む時に必ず擦れるのが耳です。同じ場所が擦れ続けると、餃子耳になってしまいます。その為、耳に血が溜まりだした際にそれ以上耳が腫れ上がらないようにヘッドギアを装着し耳をガードします。
そして、2つ目は耳の切創を防ぐためにヘッドギアを身に付けます。特に、フォワードの選手が多いです。
背番号6番・7番のフランカーは世界のプレイヤーを見ても多くの選手がヘッドギアを身に付けています。有名選手では、オーストラリア代表のデイヴィッド・ポーコックです。
タックルの回数が多いフランカーは、耳が相手の体に接触する回数も多いです。
想像してみて下さい。トップスピードで相手と接触した瞬間に耳が折れ曲がっている所を。。”耳が取れてしまったのかっ!”と感じるくらい痛いです。
もちろん、気持ち的に怖いから着けるという選手や、昔から着けているから着けないとしっくりこないという選手もいます。
ちなみに@の”脳震盪を防ぐ”ですが、ヘッドギアを着けていようが、ヘルメットを着けないでいようが脳震盪になる時はなります。
むしろ、脳震盪になる時は吹っ飛ばされた瞬間に意識が飛んでいる事が多いです。
なので、ラグビー選手として鍛えるのであれば首です。倒れた時に頭を叩きつけられないように首を鍛えます。
Aの頭の切創については、かなり効果あります。
試合中に「危え〜!今ヘッドギアしてなかったら絶対に切れてた」というようなプレーは実際にあります。
ただ、希な怪我です。
1シーズンに有るか無いかというくらいの確率です。そんなに頻繁にあるのであれば、毎試合 15人が着けてプレーする必要があります。
また、あごのヒモが嫌いだったり、窮屈感があったり、テレビ映り敵にヘッドギアを装着しない選手も多いです。テーピングを頭にぐるぐる巻きにして対応している選手も多いです。有名な選手だとワールドカップ2019にてオールブラックス代表として活躍したキアラン・リードです。