何故、直ぐにトライしないのか?
このページでは、ラグビーの試合で、インゴールに入っても中々トライをしない選手に対し「なんでボール置かないの?」と頭にクエッションマークが出来しまう方に説明していきます。
ラグビーでは、トライをすると5点が加点されます。5点を獲得するには、Hポールより後ろのエリア。インゴールエリアにボールを付ける必要があります。
インゴールエリアの中は、どこにボールを付けても5点です。2015年ワールドカップの日本代表の素晴らしいサインプレーが記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。
最後に、五郎丸選手が走り切ったトライです。素晴らしかったですよね。。年間ベストトライにもノミネートされたサインプレーです。基本的にトライは、相手のタックラーが最後まで追いかけてきた場合は、直ぐにボールを付けることしかできないでしょう。
真ん中に運んでいる最中にタックルをされてボールを落としてしまっては大変です。仲間や観客席からの大ブーイングです。しかし、ディフェンスが最後まで追いかけてきていない場合は、必ずと言っていいほど、ボールを真ん中まで運びます。
何故ならば、トライの後にキックを蹴り点数を加算する事が出来ます。ラグビーの点数は、トライ5点、そしてトライ後のコンバージョンキック2点の合計7点が1つのトライで加算できる点数です。
(トライ後のキックは2点ですが、ペナルティーキックは3点加算されます。)
キックはトライした地点から、直線上に位置する所です。トライをした位置から真っすぐ下がりキックを蹴る場所を選びます。直線状であれば、どこから蹴ってもオーケーです。
ライン際でトライした場合、その後のキックも角度が無い場所からの難しいキックとなってしまいます。
神戸製鋼をトップリーグ優勝に導いたダンカーターのキック精度は世界でもトップクラスです。このクラスだと、角度に関係なく、「キックは真っすぐけるだけなんだよ」と言ってそうですね。
でも実際はちょー難しいです。
その為、出来るだけキッカーに負担をかけず楽勝でキックを決めれるようにボールを真ん中まで運んでトライをしているのです。
以上、なんで直ぐにボールを付けないのか、疑問は解消されましたでしょうか?
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