何故、相手にボールを蹴るの?何故、外に出すの?
このページでは、試合中のキックに関する疑問について解説していきます。
リスク回避
ラグビーの質問の中でも多い質問の1つがのがキックです。
「なぜ、相手にボールを蹴るの?」
「なぜ、蹴って外に出たのにマイボールになるの?」
キックは、シチュエーションによって使い方が変わってきます。一番多いのが、リスク回避のためのキックです。
自陣のトライラインまであと10m。
「あっやばい、もう少しでトライされてしまう〜」という場面でボールを奪い返しました。さああなたならどうしますか?
@ボールを回して攻める。
Aキックを使ってまずは敵陣に入る。
どちらも、間違いではないですがキックを使う理由としてはAです。まず敵陣でプレー!ラグビーのセオリーでしょうか。
戦術には、必ずメリットとデメリットがあります。ボールを回して継続できれば、敵陣に行ってもマイボールのままです。
しかし、ボールを奪われれば一瞬でピンチに変わります。キックもある程度 飛距離が出ればよいですが、ミスキックや、チャージをされた場合、すぐにピンチになります。
ただ、リスクを回避する(そこから逃げ出す)うえで、一番ミスの確立が少なく確実に敵陣に近づく事が出来る戦術が”キック”というチームがほとんどです。
ペナルティーからのキック
「なぜ相手にボールを蹴るの?」「なんで外にボールを出すの?」と疑問に感じたことありませんか。ペナルティーキックの場合は、タッチの外に出ても相手ボールにはなりません。
相手が、自分のチームのプレーを妨げる反則を犯した時に(ペナルティーを犯した時に)以下を選択する事が出来ます。
@スクラムを組む
Aゴールを狙う(3点)
Bタッチキックを蹴って陣地を稼ぐ
Aはご存知ですよね。2015年ワールドカップでも↓のポーズが流行りました。
問題はBのペナルティーでのタッチキックです。このキックはタッチの外に出ても相手ボールにはなりません。出たところからマイボールラインアウトでスタートです。
なので、もの凄くキック力のある選手がいるチームは有利ですね。自陣でペナルティーキックを蹴って一気に適陣ゴール前なんて事は良く見かけます。
そして、キックを蹴って、ナイスキックが出ると観客が拍手をします。
「何でキックしただけで拍手してんの?」と最初は疑問に思うかもしれません。
でも実際は、「キックのおかげで、こんなに敵陣奥深くに入り込む事ができた!」という事になります。
では、サンウルブズがペネルティーをもらい、タッチキックで敵陣深くに入り込みラインアウトでリスタートするプレーを見てみましょう。